この記事ではCanonの新撮影モード「Fvモード」の使い方を解説しています。
絞り優先モードやマニュアルモードなど、これまでの撮影モードとの違いを画像多めで説明しています。
ただ「絞り優先モード」「シャッタースピード優先モード」からもうワンステップ成長したい!という方にはおすすめのモードです!
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Fvモード(フレキシブルAE)とは
EOS Rから登場した新撮影モード
FvモードはCanonの初代フルサイズミラーレスカメラ「EOS R」から実装された新撮影モードです。
これまでのカメラ撮影モードは、主に5つのモードがありました。Fvモードはこれらと並ぶ撮影モードの1つです。
- AUTO(全自動モード)
- プログラムAE(Pモード)
- Avモード(絞り優先モード)
- Tvモード(シャッタースピード優先モード)
- Mモード(マニュアルモード)
- 【New】Fvモード(フレキシブルAE)
マニュアルとオートの中間のようなモード
新しい撮影モードの「Fvモード」は、絞り値、シャッタースピード、ISO感度をオート、もしくは自分の好きな値に設定できるモードです。
「ん?どういうこと?」となってしまった方にもわかりやすく表現すると「オートで設定された数値から自分の操作したい数値を設定することができる」ということです。
従来の絞り優先モード、シャッタースピード優先は、それぞれのモードの優先値(絞り優先モードならF値)を変更すれば他の数値は自動で変更されました(絞り優先オードならシャッタースピードはカメラが自動で適正値を設定してくれた)
Fvモードは、最初にオートで各値が設定され、それらの数値を自由に変更できる「マニュアルとオートのいいとこ取りをしたハイブリッドな撮影モード」です。
最新のEOS R5、R6も対応
EOS Rから実装されたFvモードですが、Canonの最新ミラーレスカメラEOS R5、EOS R6にも実装されています。
Canonのフルサイズミラーレスカメラならすべて対応していますので、Fvモードを使ってみたいという方は安心してCanonのミラーレスカメラを購入してください。
Fvモードの使い方
Fvモードを設定
各カメラによって設定方法は異なりますが、ここではEOS R6を例に説明します。
EOS R6は撮影モードダイヤルが本体上部にあります。ダイヤルを「Fv」に合わせることでFVモードに設定することができます。
絞り、シャッタースピード、ISOを自分の意図する設定にする
最初は各値オートで値が決まる
Fvモードで撮影を開始すると、最初に露出を決める際に絞り、シャッタースピード、ISOのすべてが自動で設定されます。
各数値の下にアンダーバーが表示されていると思いますが、それがオートで数値設定されている状態を意味しています。
変更したい設定を変更する
オートで決まった露出に対して、例えばもう少しぼかしたい場合は絞り(F値)を変更します。ここは絞り優先モードのときと同じです。
Fvモードで何か数値を変更すると、数値の下にあったアンダーバーが消えます。このアンダーバーが消えた数値が、自分が任意に設定した値です。
この数値はその後オートで数値が変わることはありません。その数値を維持するために、他の数値がオートで設定されていきます。(今回は絞りを設定したため、シャッタースピードとISOが自動で設定されます)
これでは絞り優先モードと変わらないのですが、ここから更にシャッタースピードやISOも自分の意図した設定に変更することができます。
例えばここでISO感度を変更すると、最初に設定した「絞り」と今設定した「ISO感度」の設定で適正露出になるようにシャッタースピードを自動で設定してくれるといった感じです。
設定リセット機能をカスタマイズで割り当てておく
オートで決まった露出から自分好みに設定をいじることが可能ですが、あまりに色々数値を変更していると元々の露出がわからなくなることがあります。
そんなときのために、カスタマイズ設定でFvモード時の設定をリセットする機能を割り当てておくのをおすすめします。
私は動画撮影ボタンにその機能を割り当てています。設定を色々いじりすぎて分けわからなくなってしまった〜というときは、一旦数値をリセットしてやり直すといいでしょう。
まとめ:Fvモードで自由に露出をコントロールしよう
Fvモードでも絞りしかいじらなければ「絞り優先モード」として使用できます。最初はFvモードに設定して絞り・シャッタースピード優先モードとして使用し、徐々に2つ目の設定もいじっていくのが使いこなせるようになるコツだと思います。
Fvモードを使いこなせるようになれば、ほとんどマニュアルモードを使用しているのと変わらない状態です。ただマニュアルモードと違い、瞬時に適正露出に戻すことができるのが最大の利点といえます。
2021年3月時点ではCanonのカメラにしかない撮影モードなので、積極的に利用して撮影を楽しみましょう。
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