SONYの大人気ミラーレス一眼カメラ「α7Ⅳ」。
元々CANONのEOS R6を使っている私には関係の無いカメラだと思っていたのですが、α7Ⅳに搭載されているある機能に惹かれて気付いたらマップカメラの購入ボタンをポチっていました(苦笑)。
α7ⅣとEOS R6でどっちを買ったら良いんだろうかと悩んでいる方もいると思うので、この記事では両方のカメラを使っている私が、スペックの違いや使用感の違いを解説します。
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SONY α7Ⅳの価格とスペック
α7Ⅳの基本情報・価格
基本情報 | α7Ⅳの情報 |
発売日 | 2021年12月17日(金) |
SONYストア販売価格 | 372,900円(税込) |
マップカメラ発売価格 | 318,474円(税込) |
映像素子 | 35mmフルサイズセンサー |
レンズマウント | ソニー Eマウント |
※価格は2023年2月27日(月)時点の情報です。
α7Ⅳは、2021年12月17日(金)に発売されました。
当初2021年10月21日に製品発表された時点は、まさかの日本未発売(「日本での発売を検討しております」という謎の文言だった)ということで大荒れしたカメラですが、その後無事日本でも発売されています。(なんなら日本の方が先に発売されました。なんやねん)
大人気だったα7Ⅲの後継機ということもあり、現在は品切れが続く大人気商品となっています。
α7Ⅳの主なスペック・特徴
- 3300万画素
- バリアングル液晶モニター
- 4K/60Pや4:2:2 10bitの動画撮影に対応
- メニュー操作がα7Ⅲから大幅に改善
- クリエイティブルックというフィルムのような機能が追加
- 5.5段の手ブレ補正
- HEIFフォーマットに対応(JPEGよりもサイズが軽い)
- 動画撮影時のフォーカスブリージング補正機能が追加
- 記録メディアはSDカードのダブルスロット
- 1つはCFexpress Type Aカードに対応
- グリップが深くなり握りやすくなった
2022年5月27日にはレンズキットが発売される
α7Ⅳはボディ単体のみで販売されていましたが、2022年5月27日にはレンズキットの発売が発売されます。
が、昨今の半導体不足の影響もあり、初回入荷分を逃すとしばらく入手できなくなる可能性もあるため、狙っていた方、待っていた方は必ず予約して入手することをおすすめします。
なお、付属するレンズは「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」です。
295gの軽いレンズですが、最初のレンズとしてはオールマイティに色々撮影することができると思います。
ただ、もし可能なら「FE 24-105mm F4 G OSS」を頑張って購入したほうが幸せになれるはず…!
SONY α7Ⅳのレビュー:使ってみて感じた良い点
「瞳AFはやっぱりSONY」だと改めて思わされた
普段使っているEOS R6でも瞳AFはすごいなと思っていたんですが、実際にα7Ⅳを触ってみた感じ瞳AFの効きは明らかにα7Ⅳの方が良いと感じました。
数字的にもα7Ⅲから約30%も精度が上がっているようです(SONY公式サイト参照)。
追従性はもちろんなのですが、少しうつむいていたり横を向いていても全然反応してくれるし、一度捕まえてからかなり粘って追従してくれるなという印象。
実際に撮れた写真を見てもガッチリピント来てたので、写真撮るのがより楽しくなりました(笑)。
3300万画素はクロップに強く絵作りしやすい
これまで画素数が少なく暗所性能の高いカメラばかり使っていたので、写真をクロップするというのがあまりなかったんですね。
α7Ⅳは3300万画素もあるので、結構攻めたクロップをしても画質が破綻せずに使えるのはめちゃくちゃ便利だなと思います。
じっくり撮影できる場面ばかりではないので、咄嗟に撮った記録的な写真でもクロップ次第でいい写真に変身させられる可能性があります。
クリエイティブルックが楽しすぎる
この機能が使いたくてα7Ⅳを買ったと言っても過言ではありません(笑)。
富士フィルムの「フィルムシミュレーション」のような機能で、様々な色味を楽しむことができます。
選んだクリエイティブルックを更に自分好みにカスタマイズすることができるので、設定を詰めれば現像せずに撮って出しでも十分思うどおりの写真を撮ることが可能です!
「写真」と「動画」で専用設定切り替えできるのが便利
私自身、動画はそんなに撮らないんですが、だからこそたまに動画を撮るときに最初から設定するのが大変なんですよね。
α7Ⅳは「写真」と「動画」でそれぞれ設定を独立させて設定することが可能なので、写真→動画モードに切り替えればすぐに動画モードの設定で撮影を開始できます(もちろん、同じ設定を維持することも可能です)。
カスタムキーの配置なども写真と動画で分けることができるので、どっちも使う!という方にはかなり嬉しい機能だと思います。
α7Ⅲと比べてグリップが深く握りやすくなった
α7Ⅲを使っていたときはグリップが浅くやや持ちづらい印象がありましたが、α7Ⅳではそれが改善されてグリップが大きくなっています。
男性には握りやすくて良いなと思う反面、もしかしたら手の小さい方にはネガティブな改善かもしれません(実際、価格.comの口コミにも女性の方が「握りづらくなった」というものがあった)。
マウント部分のオレンジがガジェット好き心をくすぐる(笑)
私だけでしょうか(笑)。
デザインとしてはCANONの丸みを帯びたデザインは正直あまり好きではなく、NIKONのメカメカしい感じが好きだったりします(笑)。
が、SONYのワンポイントアクセントになるマウント部のオレンジも中々にカッコいいですよね(笑)。
自分が使っているときに見えることはほとんどないですが、ふとカメラを見たときに所有欲が満たされるなと…。
大事なところです(笑)。
SONY α7Ⅳのレビュー:イマイチな点
アイカップにホコリが付きやすい
これはα7ⅣというよりはSONYのミラーレスカメラ全般に言えることかもしれませんが、ファインダーを覗くアイカップにホコリが付きやすいのが気になりました。
私が斜めがけをメインに使っているのもあるかもですが、歩いていて服に擦れているからかめっちゃホコリがつくんですよね…これSONYユーザーの方どうしてるんでしょうか(苦笑)。
CanonやNIKONのカメラでは気になったことなかったので、SONYあるあるな気がしています。
アイカップを他のものに交換してなんとかならないか模索してみます。
暗所性能は同価格帯カメラの中ではやや低い
α7Ⅳは画素数が3,300万画素あるということもあり、暗所性能はやや悪い用に感じました。
これまで使っていたEOS R6が約2,000万画素でISO感度耐性もかなりいいカメラだったので、余計に気になるところかもしれません。
他のカメラと比較しなければ十分いい部類には入ると思いますが、暗所でガンガン写真撮りたいという方は他のカメラの方が良いかもしれません。
個人的には厳しく見るとISO12800までかなという印象。
常用感度は51200までとなっていますが、さすがにノイズが気になります(笑)。
4K60p撮影時に画角が強制的にクロップされる
これはα7Ⅳを使っている人の99%が感じているイマイチな点だと思います(苦笑)。
せっかく4K60p撮影できるのに、画角が1.5倍にクロップされてしまいます。
もし「アクティブ手ブレ補正」や「フォーカスブリージング補正」の機能も使っていると、約1.8倍もクロップされてしまうことになります。
- 4k60pで撮影:1.5倍
- アクティブ手ブレ補正:1.15倍
- フォーカスブリージング補正:1.1倍?
例えば24mmの画角で4k60pを撮影する場合、約43mmの画角にクロップされます。だいぶ望遠寄りになりますね…。
4k30pまでの撮影なら影響はないので気にする必要はありません。
4k60pで動画撮影したい方は、クロップまで考慮してより広角なレンズを用意する必要がありそうです。
発熱すると動作しなくなる
自分が使っているカードの問題もあるかもしれませんが、使っていて熱を帯びると電源が自動でオフになってしまいます。
私はカメラの設定中になりました(苦笑)。動画撮影中になるんじゃないの…?
一応「自動電源OFF温度(高)」に設定することで多少は長く動作するようですが、本体寿命を縮めている気がして嫌ですよね(苦笑)。
写真撮影で熱を帯びることは殆どないと思いますが、夏場の撮影や動画撮影時は熱に注意する必要がありそうです。
α7Ⅲから比べると価格が10万くらい高くなった
スタンダート機としてはやや値段が高く、マップカメラでも約30万円くらいします(発売直後。現在は円安の影響で値上がりしています)。
前の機種のα7Ⅲが約20万円程度だったので、この価格アップには思うことがある人も多そう。
まぁα7Ⅲが安すぎた気がしますが(苦笑)。その値段を見てしまうとどうしても「高いな…」とは感じてしまうかもです。
EOS R6とα7Ⅳを比較してみて感じた点
α7Ⅳのモニター解像度の低さは気になる
実際の数字にもあらたれているんですが、一眼レフカメラの光学ファインダーからミラーレスカメラの電子ビューファインダーになったことで、ファインダーに映し出される映像の画素数がめちゃくちゃ大事になりました。
EOS R6とα7Ⅳの「ファインダー」と「背面液晶」の解像度は以下のとおりです。
α7Ⅳ | EOS R6 | α7Ⅲ(参考) | |
ファインダー | 369万ドット | 369万ドット | 236万ドット |
背面液晶 | 104万ドット | 162万ドット | 92万ドット |
個人的には被写体の鮮明度っていうのはめちゃくちゃ重要で、この数字の低いカメラは使っていてストレスです。(なので昔α7Ⅲを一瞬で手放してしまいました)
α7Ⅳはファインダーレベルでは問題ないんですが、背面液晶の画質はあまり良くないなと使っていて思いますね。。。
α7Ⅳは画素数が大きい分、暗所性能は劣ってる
長所であり短所でもありますが、カメラとしての画素数が上がるとノイズが出やすくなってしまうため、ISO感度を上げたときのノイズはEOS R6より劣ります。
これはわかっていた部分なので使い方でカバーしていますが、普段から暗所(光の少ない場所)での撮影が多い方は、2000万画素前後のカメラを使ったほうがキレイな写真が撮れるかもしれません。
操作性はどちらもあまり変わらない(慣れの問題)
操作性に関してはどちらのカメラもカスタム設定やカスタムボタンがたくさんあるため、自分が使いやすいように設定が可能です。
長年カメラをやっていると定番の操作方法が固まってくるので、この価格帯のカメラであれば思い通りの設定にできますね。
電源ボタンの場所が違うとかそのレベルの違いは慣れなので、使っていく中で気にならなくなると思います。
SONYの圧倒的なレンズラインナップは魅力的
CANONは最近少しずつ小さいレンズも発売され始めましたが、RFレンズはまだまだレンズの数が少なく、大きく、値段も高いです(苦笑)。
SONYはSONY純正レンズはもちろん、タムロンやシグマといったサードパーティレンズという選択肢もあるため、欲しい性能のレンズが手に入りやすいのがめっちゃ良いなと感じます。
マウント系の違いもあってSONYのレンズは軽い物が多いため、α7Ⅳの使い勝手次第ではSONYへのマウント以降もあるかも…。
α7Ⅳで撮影した作例
いいのが撮れたら随時追加していきます!
まとめ:α7Ⅳは写真にも動画にも使いやすい万能カメラ
30万円もするカメラに対して「万能カメラ」とかそりゃそうだろ!という感じもありつつ、人気の理由がわかるバランスの取れたいいカメラだなと思いました。
実はカタログスペックだけを見るとEOS R6に負けている部分も多く、実機を触るまではがっかりな印象だったんですよね。
ただ、スペックだけではわからないメニューの部分や操作性、色味調整(撮って出しでもすぐに使える)など、写真メインの私でも使いやすい部分が多いなと感じたのが正直なところです。
動画性能ばかりが取り上げられますが、しっかりとスチルの部分も進化してます!
これから写真に映像にがっつり始めたいという方にはレンズラインナップやコスパ的な意味でもおすすめしやすいカメラですので、購入を検討されている方はぜひ前向きに考えて写真・動画ライフを楽しんでほしいです!
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