2022年6月10日(金)に発売されたSONYの大三元レンズ「FE24-70mm F2.8GM2(SEL2470GM2)」。
大人気&高性能な標準ズームレンズの新型ということもあり、大きな注目を集めています。
これまでNIKON、CANONのカメラを使ってきた私が、SONYのα7Ⅳを購入するきっかけになったレンズでもあります。
■SONY SEL2470GM2の最新情報
■SEL2470GM2の作例(後日掲載予定)
■30万円近いこのレンズがどんな人におすすめか
この記事ではSONYの大三元標準ズームレンズ「SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)」のレビュー・作例を紹介します。
結論から言ってしまうと、お値段は高いですが今後5年〜10年と使える長い目で見てコスパのいいレンズになると予想しています(購入後に詳細なレビューを掲載予定です)。
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SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)の最新情報・概要
SEL2470GM2の価格・発売日・スペック
発売日 | 2022年6月10日(金) |
---|---|
発売価格 | 267,300円(カメラのキタムラ販売価格) 267,300円(マップカメラ販売価格) 297,000円(ソニーストア販売価格) ※ソニーストアはクーポン使用で実質267,300円 |
絞り羽根枚数 | 11枚 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 0.21m(24mm)〜 0.30m(70mm) |
最大撮影倍率 | 0.32倍 |
フィルター径 | 82mm |
最大径×長さ | 約φ87.8mm×119.9mm |
質量 | 約695g(初期型は886g) |
FE24-70mm F2.8GM(Ⅰ型)より約191g軽い
SONYの「SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM)」は、これまでの定番レンズであるFE24-70mm F2.8GM(Ⅰ型)よりも約191gも軽いです。
他社の大三元標準ズームレンズと比較しても圧倒的に軽く、SONY = 軽いを世間に知らしめる衝撃的なスペックとなっています。
レンズ(大三元ズーム) | 重さ |
【SONY】 FE24-70mm F2.8GM2 |
695g |
【SONY】 FE24-70mm F2.8GM |
886g |
【NIKON】 NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S |
805g |
【CANON】 RF24-70mm F2.8 L IS USM |
900g |
レンズ(小三元ズーム) | 重さ |
【SONY】 FE24-105mm F4G |
663g |
【NIKON】 NIKKOR Z 24-120mm f/4 S |
630g |
【CANON】 RF24-105mm F4 L IS USM |
700g |
現行の24-105mmF4の重量で24-70が使えるというのは、昔からカメラをやっている人間からしてみると信じられない軽さです(笑)。
多くの方にとって使用頻度の高いレンズになると思うので、レンズスペック以上に軽量化が一番のポイントになっています。
しかし、改めて比べてみるとCANONのレンズは重いですね(苦笑)。
数十グラムの違いでも、持ち運びや撮影時間が長くなるほど体力に影響が出ますからね…。
α7ⅣにSEL2470GM2を装着した様子
α7ⅣにFE24-70mm F2.8GM2を装着した様子です。
かっこいいですね(笑)。初めてのGMレンズなのでテンション上がります!
重さ・カメラを持ったときのバランス共に24-105をつけたカメラを持ったときと同じ感じです。
横からみた様子です。
こちらも24-105mmF4のレンズを付けた状態とほとんど変わらない印象でした。
ズームをワイド→望遠に伸ばしたときの状態です。
インナーズームではないため、ズームによってレンズの全長が変わります。
写真では影響ないと思いますが、動画の際はジンバルの調整が少しめんどうかも…?
SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)の良い点レビュー
大三元とは思えない軽さ
製品発表時に一番話題になったポイントですが、24-70mmF2.8が700gを切る695kgというのは、やっぱり軽いです(笑)。
24-105mmF4とほぼ同じ感覚で取り回しができます。
これまでの24-70は900g近い重さだったので、約200gの軽量化は撮影体力にも影響してくるものだと思いました。
想像の3倍寄れる
「SEL2470GM2」で一番関心があったのが「最短撮影距離」でした。
24mm時で21cm、70mm時で30cmってめっちゃ寄れるやん!とテンション上がってしまいました(笑)。
実際に試し撮りしてみても思っていた感覚よりも遥かによって撮影することができ、テーブルフォトはもちろん物撮りにも全然使えるレンズだと感じました!
ブログの物撮り用にマクロレンズを購入しようか迷っていましたが、このレンズで対応できそうです(笑)。
フードをしながら可変フィルターが使える
「SEL2470GM2」のレンズフードには窓が付いていて、その窓をずらすことでフードをしながらフィルターを触ることができます。
可変式のPLフィルターやNDフィルターなど、フィルターを調節しながら撮影するような方にはめちゃくちゃ嬉しいポイントだと思います。
最悪写真の場合はフードを付けたまま前面から指を突っ込んで調整できますが、動画の場合は撮影した状態でそれをすると手が写り込んでしまうため、フードの側面からフィルターをイジれるのはめっちゃ便利です!
写真・動画の両方に配慮されたスイッチ群
「SEL2470GM2」には様々なスイッチが搭載されており、写真・動画の用途それぞれに答えられるようになっています。
絞りのロック
「SEL2470GM2」はレンズに絞りリングが付いているため、カメラ側からだけでなくリングからでも絞りを変更できます。
これはメリットでもあるんですが、撮影中に絞りリングが動いてしまって意図せず数字が変わってしまうという事故も発生することがあるんですよね。
絞りのロックボタンをオンにすればレンズ側の絞りの動きを固定できるので、勝手に数値が変わってしまうことを防げます。
ちなみに私はレンズ側で絞りを変更することはないので、「A」で固定しています(カメラのダイヤルだけで絞りを変更する設定)。
絞りリングのクリック感変更
絞りリングで絞りを変更する際、数値を一つずらすごとに「カチッ」「カチッ」とクリック感がある状態と、ヌルヌルリングを回すことができる状態を選択できます。
そもそも私はレンズ側で絞りを触らないのでどっちでもいいんですが(笑)。
これも好みがあると思いますので、ユーザーそれぞれの要望に答えられる形になっています。
ズームリングのトルク感調整スイッチ
動画用だと思うんですが、ズームリングの重さを調整できます。
私には”今の所”いらない機能ですが(苦笑)。
動画撮影時にズームの速度をゆっくり目にコントロールしたい方には素晴らしい機能です。
レンズスイッチが2個
1型では1個だったレンズスイッチが2個に増えています。
これもレンズ依存の機能になってしまう(レンズによってあったりなかったりする)のが嫌で使っていません(苦笑)。
ここに色々割り当てている方は、便利だと感じると思います。
SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)の気になる点レビュー
82mmというフィルター径
「SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)」のフィルター径は82mmなんですよね。
私がこれまでプロで活動していた時も最大で77mmのレンズがほとんどだったので、自分が持っているフィルター資産を活かせないのが残念すぎます。
77mmで実装してほしかった…。
フィルター径が大きくなるとフィルターの値段も上がってしまいますし、何より他のレンズで82mmというフィルター径のレンズって少ないんですよね…。使い回せない!
参考までに(独断で選んだ)SONY純正人気レンズのフィルター経は以下の通りです。
2022年6月時点では、実質大三元広角レンズの「FE16-35mm F2.8 GM」としか使いまわせないのはネックだといえます。
SONY純正レンズ | フィルター径 |
FE24-70mm F2.8 GM II | 82mm |
FE24-70mm F2.8 GM | 82mm |
FE16-35mm F2.8 GM | 82mm |
FE24-105mm F4 G | 77mm |
FE PZ 16-35mm F4 G | 72mm |
FE70-200mm F2.8 GM II | 77mm |
FE50mm F1.2 GM | 72mm |
FE20mm F1.8 G | 67mm |
FE85mm F1.8 | 67mm |
FE35mm F1.4 GM | 67mm |
FE100-400mm F4.5-5.6 GM | 77mm |
軽い…でも重い(苦笑)
「SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)」は、重量が695gと大三元レンズとしては確かに軽いです。
軽い…んですが、やはりそれでも約700gは重いですよね(苦笑)。
旅行やおでかけには持っていけますが、ちょっとした散歩や普段使いには少し重さが気になります。
超万能レンズなので、このレンズがあればほとんどの撮影はこなせますが、小型軽量のレンズも持っておけばちょっとした外出でもカメラを持っていくのが億劫にならないでしょう。
私は散歩用には40mmF2.5Gのレンズを装着しています。
(しょうがないけど)価格は高い…
「SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)」が発表されたのは2022年4月、発売は6月です。
この時は超円安で、1ドル=130円前後を推移していました。
SONYに限らず、各種メーカーが様々なカメラ機材の値上げを実施し始めた時期だったので、このレンズも当然高くなる…と思ったら、巷で噂されていたよりは安い267,000円(マップカメラ価格)でした。
いや、高いよ(笑)。安くない(苦笑)。高いですよね。。。
めっちゃいいレンズなのは間違いないですし、このレンズがあれば他のレンズは不要なくらい高性能ですが、高い…。。。
このレンズを一本買うか、約30万円で複数本のレンズを買ったほうが良いのか、正直悩ましいところがあります(苦笑)。
SEL2470GM2(FE24-70mm F2.8GM2)の作例
購入後・撮影後にポートレート作例を多めに掲載します。
こちらはSONY公式サイトに掲載されていた作例の一例です(苦笑)。
SEL2470GM2のファームウェア確認方法
最近のカメラではレンズにもファームウェアが存在します。
レンズのファームウェアを調べるには、「レンズをカメラ本体に装着した状態で」カメラの設定からファームウェアの項目を選びましょう。
もしレンズのファームウェアが最新じゃない場合、AF制度に影響する可能性があるため、公式サイトでファームウェアをダウンロードし、レンズの情報をアップデートしましょう。
まとめ:SEL2470GM2は全SONYユーザーにマストな万能レンズ
「SEL2470GM2」は、大三元標準ズームレンズであるにも関わらず700gを切る軽さは大正義の素晴らしいレンズです。
これまでの大三元レンズは、最高の画質を提供してくれる代わりに「デカイ」「重い」「値段が高い」という弱点がありました。
「SEL2470GM2」は、この3つの弱点のうち「デカイ」「重い」が改善されたレンズです。
人気レンズである24-105mmレンズの重さで大三元レンズを使えるという夢のようなレンズですので、「どんな時でも信頼できるレンズが欲しい!」という方はぜひ購入を検討してみてください。
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